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東京ゲートブリッジの雑学

東京ゲートブリッジは、"若洲" と "中央防波堤最終処分場(中防)" を結ぶ新しい橋です。この橋の最大の特徴は、


 かつてのゴミの島から 東京最後のゴミの島へ渡るための橋


であることです。東京の深刻なゴミ問題の現場を渡す新しい橋ですが、残念ながら、視聴者に媚まくり偏向報道マスメディアは、事態の上っ面もたいへん薄っぺらい一皮しか伝えません。

いえ、橋の完成そのもの、一千億円超を投じたプロジェクトが完成間近であること事態は喜ばしいことかもしれません。

しかし!? 自転車やマラソンやウォーキングで渡ろうと準備するその島(若洲)は、東京都民と事業者が捨てたゴミによってできた人工島です。ゲートブリッジから真っ先に見える光景は、東京都民のみならず、東京湾を囲む全ての自治体が抱える深刻な社会問題の現場です。

とりわけこの人工島(中防)は、"東京都最後の" 最終処分場です。これを使い切ってしまえば、もう東京湾にゴミを埋めて隠すことはできません。

既に東京湾岸はほとんど全て埋め立ての限りを尽くしている現実、この現実は昨今、インターネット上の地図サービスで航空写真として容易に見ることができます。東京湾における埋め立ては既に末期症状も断末魔、まして東京におけるごみ問題は極めて深刻です。ですので、義務教育未了の子供を除く、ふつうの市民の皆様方におかれましては、決して見て見ぬふりをなさいませんよう、くれぐれもこれ以上の面汚しを重ねませんように。



と、これだけでは何ですので他にも少々補足/引用しますと。


まず、東京ゲートブリッジの東側の若洲地区。

ここは既に埋め立てつくして使えなくなったゴミ処分場です。かつては15号地と呼ばれた場所です。15号地/若洲は、今でこそ海浜公園に整備され、休日ともなればたくさんの人が行楽に訪れバーベキューなどもなさっているようですが!? 何のことはない、ゴミの上でゴミの島を連結する税金1000億円の橋を眺めつつ、対岸に最後のゴミの島を見ながら、憩いの時を過ごしているということです。


そして若洲の対岸、東京ゲートブリッジの西側の正式名称は、


 中央防波堤埋立処分場


です。東京都に残された最後の海面処分場/埋立地であることは前述の通り。なぜ最後の海面処分場であるかといいますと、これ以上の埋め立ては、土木技術の限界から、不可能であるからです。

いえ、技術は進化します。進化の速度は当然、技術分野や成熟度次第ですが、技術が完全に停滞するということはありえません。ですのでいずれは!? 現在では埋め立て不可能とされる場所もどうにかできるかもしれません。しかし!? そんな時代がいつやってくるかも定かでありません。さらに、より高度な技術にはより巨額の費用=税金が必要です。

ハイ、宇宙太陽光発電を妄想するガンダムDQNなバカ成人じゃあるまいしです。たとえ発電所が5倍の効率で発電できたところで、送電ロスや打ち上げコストや維持管理技術やリソースにマッタク頭がまわらないでは、取らぬ狸の皮算用にもなりませんし、絵に描いた餅にも、空に浮かぶパイにもなりません。妄想エスパー並みの発想で現在のごみ処分場問題に対し、妄言・虚言を吐き散らかしませんように。


さて、この中防そのものはあと50年以上もつとも言われていますが、裏を返せばたった50年、せいぜい60年先には終わってしまうということです。ではその先は!? 多摩の山中を切り開き、都民の水源にリスクを抱えつつ最終処分場を造るか、もしくは他の都道府県に最終処分を押し付けることになるでしょう。

そして、問題はごみ処理のみならず。東京湾の埋め立ては東京や周辺都市圏のヒートアイランドを悪化させている一因でもあります。都民がモノを浪費してゴミを海に投げ捨てた結果、ヒートアイランドが悪化し、一部には熱中病による死亡者のような犠牲まで出し、言わずもがな、電力浪費も底上げしているんですよ。



ここまで、妄信的な環境保護の話でなければ、厭世的に嘆き喚いているのでもありません。問題は明白で、孫や子供に押し付ける以前に糞づまり(ゴミあふれ)になるので、私たち自身によって従来の常識を覆す対策が必要であるというだけです。


東京都環境局から 中央防波堤埋立処分場について よくあるご質問と回答から
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/resource/faq/chubou/faq_list/answer_01_06.html




補足

少々話は逸れますが。お台場を歩いたことがある人ならならば、ほんのちょっと前までフジテレビ前の高速出入り口が "13号地" と呼ばれていたことをご存知ではないでしょうか。現在は"臨海副都心"と呼ばれている出入り口です。台場もかつてはごみ埋立地であって、埋め立て作業中は13号地という呼ばれていました。この"何号地"という呼び方は1号/月島近辺に始まって比較的新しいところでは

12号 辰巳
13号 台場
14号 夢の島
15号 若洲

地名と必ずしも一意ではありませんが、ざっとこのようになっています。ベイエリアのみならず下町の一部まで、古くから(ごみばかりでもないですが)埋立地であったということです。詳しくは次に。

Wikipediaから 東京港の埋立地
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E6%B8%AF


また、東京ゲートブリッジを渡った先は、福島第一原発事故によって東京一円に薄く飛散した放射性物質が焼却濃縮されて埋められる場所でもありますが、こちらの放射線量については次に。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2011/06/20l66101.htm

風雨によって下水に流れ込んだり、3.11当時の落ち葉その他がゴミとして廃棄されたりしましたので。最終的に行き着いたこの島で、ある程度の線量が出ることは極めて当たり前のことです。まぁ、濃縮されてこの程度で良かった...と表現しては語弊がありますが、ゴミ処理の人以外は出入りしない島ですので、何をどう狂気的に心配なさろうとも子供に悪影響は生じません。


ところで、下水の汚泥とは別に、上水道で飲料水をきれいにするためのスラッジも最終的にこの島に処理されるのですね。東京の水道はどこからどのような過程を経て水を調達しているのか。一般の皆さんにおかれましては、あの震災の惨劇を今一度思い出しながら、日々無意識に何に頼って生活しているかお考えいただきたいです。


尚、東京湾の埋め立てについてさらに歴史的な側面を知りたい方は

社団法人東京地学協会から
http://www.geog.or.jp/

東京都臨界域における埋立地造成の歴史
http://www.geog.or.jp/journal/back/pdf113-6/p785-801.pdf

などをご参考に。それから、より新しい地図でひと目で確認したいという方は、国土交通省の関東地方整備局は港湾空港部の次の資料から。
http://www.tbeic.go.jp/kankyo/mizugiwa.asp



また、そもそもどうしてこの橋が必要なのか!? 本当に1,000億円超もの税金を投じてこの周辺事業をなす必要があるのか!?という疑問をお持ちの方は次などをお訪ねください。

国土交通省 関東地方整備局 東京港湾事務所
http://www.pa.ktr.mlit.go.jp/tokyo/index.html

東京港臨海道路II期事業
http://www.pa.ktr.mlit.go.jp/tokyo/work/index.html



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